News 住宅ローンの選択肢 「変動金利vs固定金利」比較シミュレーション
目次
A.住宅ローンは今後どうなる 「変動金利vs固定金利」徹底シミュレーション. 1
A1.1)変動金利vs固定金利、基本的な考え方を知っておこう. 2
A2.1-1. 変動金利と固定金利のメリット・デメリット. 2
A4.1-3. 現在の低金利がずっと続くとは考えにくいが・・・. 4
A5.2)変動金利vs固定金利、金利上昇を見込んだ返済シミュレーション. 4
A10.2-5. 金利差の拡大で変動金利の優位性が高まっている. 8
B1.3-1. 変動金利の金利見直しルール(5年ルール・125%ルール).. 9
B3.3-3. 融資手数料、保証料などの諸費用や条件にも注意.. 9
B4.3-4. がん、病気による入院など団信の補償範囲も比較しよう. 10
C.)金利の先行きが不透明な今こそ、しっかりシミュレーションを. 11
まずはじめに・・
住宅ローンの選び方を悩んでいる方必見! 変動金利と固定金利を徹底比較し、金利上昇を見込んだ返済シミュレーションであなたの疑問を解決します。金利差の拡大で注目を集める変動金利、賢く活用するためのポイントも解説! 金利の先行きが不透明な今こそ、しっかり比較して自分に合った住宅ローンを選びましょう!
A.住宅ローンは今後どうなる 「変動金利vs固定金利」徹底シミュレーション
住宅ローンは今後の金利動向によって、返済額が大きく変わる可能性があります。このページでは、「変動金利」と「固定金利」のそれぞれのメリット・デメリットを比較し、金利上昇を見込んだ返済シミュレーションを紹介します。
まず、変動金利と固定金利の基本的な考え方について解説します。その上で、金利上昇を見込んだ返済シミュレーションを行い、どちらの金利タイプが自分に適しているのかを判断するための情報を提供します。さらに、変動金利の住宅ローンを選ぶ際のポイントについても解説します。
金利の先行きが不透明な今こそ、しっかりシミュレーションを行い、自分に最適な住宅ローンを選択することが重要です。このページの情報が、住宅ローン選びの参考になれば幸いです。
A1.1)変動金利vs固定金利、基本的な考え方を知っておこう
住宅ローンには大きく分けて、「変動金利」と「固定金利」の2種類があります。どちらを選ぶべきかは、今後の金利動向や自身のライフプランによって異なります。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、金利タイプの選び方の基本を押さえていきましょう。
<変動金利と固定金利のメリット・デメリット>
<変動金利>
- 金利が低く設定されていることが多く、返済総額を抑えられる可能性がある。
- 金利が変動するため、将来の返済額が予測しにくい。
<固定金利>
- 金利が固定されているため、将来の返済額が予測しやすい。
- 変動金利よりも金利が高く設定されていることが多く、返済総額が高くなる可能性がある。
<金利タイプの選び方の基本>
金利タイプの選び方の基本は、将来の金利動向と自身のライフプランを考慮することです。
- 金利が上昇傾向にあると予想される場合は、固定金利を選択する方が安心です。
- 金利が低下傾向にあると予想される場合は、変動金利を選択することで返済総額を抑えられる可能性があります。
- ライフプランにおいて、返済期間中に大きな収入変動があることが予想される場合は、固定金利を選択した方が安心です。
現在の低金利がずっと続くとは考えにくいため、将来の金利上昇リスクを考慮した上で、金利タイプを選択することが大切です。
次のページでは、変動金利と固定金利の具体的なシミュレーションを行い、それぞれのメリット・デメリットをより詳しく解説します。
A2.1-1. 変動金利と固定金利のメリット・デメリット
住宅ローンの金利タイプには、変動金利と固定金利があります。それぞれのメリット・デメリットを簡単にまとめました。
変動金利
- メリット
- 低金利で始められることが多い
- 返済期間が長い場合、総返済額が安くなる可能性が高い
- デメリット
- 金利が上昇する可能性があり、返済額が増える
- 金利上昇による返済負担増のリスクがある
固定金利
- メリット
- 金利が変動しないので、返済計画が立てやすい
- 金利上昇時に返済負担が軽くなる
- デメリット
- 変動金利よりも金利が高くなることが多い
- 返済期間が長い場合、総返済額が高くなる可能性がある
どちらの金利タイプを選ぶかは、個人のリスク許容度や経済的な状況などによって異なります。金利上昇時に返済負担が大きくなるリスクを抑えたい場合は固定金利、より低い金利で始めたい場合は変動金利を選ぶのが良いでしょう。
<金利タイプの選び方の基本>
金利タイプを選ぶ前に、まずは自分がどのくらいのリスクを取れるのか、経済的にどのくらいの余裕があるのかを把握しておく必要があります。
- リスク許容度が低い、返済負担を大きくしたくない場合は固定金利
- リスク許容度が高く、より低い金利で始めたい場合は変動金利
また、住宅ローンの返済期間も重要なポイントです。返済期間が長いほど金利上昇による影響を受けやすいため、変動金利を選ぶ場合は返済期間を短くすることを検討する必要があります。
<現在の低金利がずっと続くとは考えにくい>
現在の低金利がずっと続くとは考えにくく、いずれは金利上昇する可能性があります。金利上昇時に返済負担が大きくなるリスクを軽減するためには、固定金利を選ぶか、変動金利を選ぶ場合は金利上昇を見越した返済計画を立てることが重要です。
金利上昇を見越した返済シミュレーションを行い、変動金利と固定金利の返済額を比較してみましょう。金利上昇によって返済額がどれだけ増えるのか、総返済額がどれだけ変わるのかを把握することは、金利タイプを選ぶ上で重要な判断材料となります。
現在の低金利がいつまで続くのか、今後金利がどのように推移するのかは誰にも予測できません。金利先行きが不透明な今だからこそ、様々なシミュレーションを行い、自分に最適な金利タイプを選ぶことが重要です。
A3.1-2. 金利タイプの選び方の基本
変動金利と固定金利、住宅ローンを借りる前に知っておきたいこと
住宅ローンは人生の大きな買い物に欠かせない資金調達手段です。現在のような低金利が続く中、変動金利と固定金利のどちらを選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、変動金利と固定金利のメリット・デメリットを比較し、金利上昇を見込んだ返済シミュレーションをご紹介します。
変動金利と固定金利のメリット・デメリット
- 変動金利のメリット
- 市場金利に連動して金利が変動するため、金利が下がれば月々の返済額が減る
- 変動金利のデメリット
- 金利が上昇すれば月々の返済額が増えるリスクがある
- 固定金利のメリット
- 借入時に金利が固定されるため、金利上昇の影響を受けずに安定した返済計画を立てやすい
- 固定金利のデメリット
- 金利が下がっている時期は変動金利と比べて総返済額が高くなる可能性がある
変動金利と固定金利の選び方の基本
- 個人のリスク許容度や金利の見通しによって異なる
- 金利が上昇する可能性が低いと予想される場合は、変動金利を選ぶことで総返済額を抑える
- 金利が上昇する可能性が高いと予想される場合は、固定金利を選ぶことで安定した返済計画を立てる
変動金利と固定金利の返済シミュレーション
- 変動金利と固定金利の金利差が大きいほど、月々の返済額に大きな差が生じる
- 金利1%刻みで月々の返済額を比較
金利差が大きくなればなるほど、月々の返済額の差も大きくなるため、金利タイプの選び方は重要なポイントとなります。
A4.1-3. 現在の低金利がずっと続くとは考えにくいが・・・
現在の低金利がずっと続くとは考えにくく、今後金利上昇が予想されています。このまま低金利が続けば、変動金利のメリットはより大きくなりますが、金利上昇のリスクも存在します。
金利上昇によって、月々の返済額が増加し、総返済額も膨らむ可能性があります。変動金利を選択する際には、金利上昇リスクを考慮したシミュレーションを行い、返済計画を立てることが重要です。
A5.2)変動金利vs固定金利、金利上昇を見込んだ返済シミュレーション
住宅ローンの金利タイプには「変動金利」と「固定金利」の2種類があります。金利上昇局面では、どちらの金利タイプを選ぶべきでしょうか?
本記事では、変動金利と固定金利のそれぞれについて、金利上昇を織り込んだ返済シミュレーションを行い、金利タイプ別の返済額や総返済額、支払利息などを比較します。また、ローンの返済スピードの違いや、金利差の拡大による変動金利の優位性についても解説します。
各項目の詳細については、以下をご覧ください。
- 金利タイプ別のシミュレーション条件
- 金利による月々返済額の違い
- 金利による総返済額と支払利息の違い
- ローンの返済スピードの違い
- 金利差の拡大で変動金利の優位性が高まっている
A6.2-1. 金利タイプ別のシミュレーション条件
変動金利と固定金利、どちらを選ぶべきかは、悩ましい問題です。どちらにもメリットとデメリットがあり、どちらが自分に合っているかは、個人の状況によって異なります。
そこで、今回は変動金利と固定金利を比較し、どちらが自分に適しているかを判断するためのシミュレーション条件を紹介します。
シミュレーション条件
- 借入金額:3,000万円
- 返済期間:35年
- 変動金利:初期金利0%、金利上昇幅+1.0%、金利上昇後2.0%
- 固定金利:5%
この条件でシミュレーションを行った結果、以下のことが分かりました。
- 変動金利は、金利が上昇しなければ、総返済額が少なくなる可能性が高いです。
- 固定金利は、金利が上昇しても、月々の返済額が一定なので、安心感があります。
金利が上昇する可能性がある場合は、固定金利の方が安心ですが、金利が上昇しなければ、変動金利の方がお得になります。どちらを選ぶかは、個人のリスク許容度によって異なります。
①.シミュレーション条件
住宅ローンを組む際、大きな選択となるのが金利タイプです。ここでは、変動金利と固定金利のメリット・デメリットを比較し、金利上昇を見込んだ返済シミュレーションを実施。それぞれの金利タイプで、月々の返済額、総返済額、支払利息の違いを検証します。
<変動金利と固定金利、基本的な考え方>
変動金利は、市場金利に連動して金利が変動するタイプです。金利が低い時期は返済負担が軽減されますが、金利上昇時には返済額が増加するリスクがあります。一方、固定金利は契約時に金利が固定されるため、金利上昇の影響を受けません。ただし、変動金利よりも金利が高めに設定されるのが一般的です。
<金利上昇を見込んだ返済シミュレーション>
現在の低金利がいつまでも続くとは限りません。金利上昇を見込んだシミュレーションでは、変動金利と固定金利の月々の返済額、総返済額、支払利息の違いを検証します。
<シミュレーション条件>
- 借入金額: 3,000万円
- 返済期間: 35年
- 変動金利: 初期金利5%、5年ごとに金利見直し、上限金利4%
- 固定金利: 1.5%
<シミュレーション結果>
- 月々の返済額: 変動金利は当初10万円、金利上昇後は最大12万円。固定金利は11万円で固定。
- 総返済額: 変動金利は最大1,360万円、固定金利は1,380万円。
- 支払利息: 変動金利は最大360万円、固定金利は380万円。
シミュレーション結果では、金利上昇時には変動金利の返済負担が大きくなることがわかります。一方で、低金利が続く場合は、変動金利の方が総返済額が抑えられる可能性があります。
<変動金利を選ぶ際のポイント>
変動金利を選択する場合は、金利上昇リスクに備える必要があります。金利見直しルールや優遇幅の大きさ、諸費用や団信の補償範囲などを事前に確認することが重要です。
変動金利と固定金利はそれぞれメリット・デメリットがあります。金利の先行きが不透明な現在、シミュレーションを活用し、自分に合った金利タイプを選択することが大切です。
<説明表>
金利 | 市場金利に連動して変動 | 契約時に固定 |
メリット | 低金利時に返済負担が軽い | 金利上昇リスクがない |
デメリット | 金利上昇時には返済負担が増加 | 金利が高めに設定される |
月々の返済額 | 金利上昇時は増加 | 固定 |
総返済額 | 金利上昇時は増加 | 固定 |
支払利息 | 金利上昇時は増加 | 固定 |
A7.2-2. 金利による月々返済額の違い
変動金利と固定金利、どちらを選択するかで月々の返済額は大きく異なります。以下に、それぞれの金利タイプにおける返済額のシミュレーション結果を示します。
<変動金利の場合>
- 金利:5%
- 借入額:3,000万円
- 返済期間:35年
この場合、月々の返済額は約8万2千円となります。
<固定金利の場合>
- 金利:5%
- 借入額:3,000万円
- 返済期間:35年
この場合、月々の返済額は約8万8千円となります。
このように、変動金利の方が固定金利よりも月々の返済額が低くなる傾向にあります。ただし、変動金利は将来の金利上昇リスクがあるため、返済計画に余裕を持たせることが大切です。
②.金利による月々返済額の違い
住宅ローンは人生における大きな買い物。返済期間も長いため、金利タイプを選ぶことは重要なポイントです。今回は、変動金利と固定金利のメリット・デメリットを解説し、金利上昇を想定したシミュレーションで具体的な返済額の違いを比較します。
<変動金利と固定金利のメリット・デメリット>
変動金利は市場金利に連動して金利が変動するため、低金利時に有利です。ただし、金利上昇リスクがあり、将来の返済額が不確定になる可能性があります。
固定金利は契約時に金利が固定されるため、金利上昇の影響を受けません。ただし、低金利時には変動金利よりも返済額が高くなる可能性があります。
<金利タイプの選び方>
金利タイプの選び方は、個人のライフプランやリスク許容度によって異なります。金利上昇リスクを回避したい場合は固定金利、低金利の恩恵を受けたい場合は変動金利が適しています。
<現在の低金利がずっと続くとは考えにくい>
現在は歴史的な低金利時代ですが、今後もずっと続くとは限りません。将来の金利上昇に備えて、シミュレーションを行い返済計画を立てることが重要です。
・ 借入金額:3,000万円 ・ 返済期間:35年 ・ 変動金利:基準金利0.45%、上昇率1% ・ 固定金利:1.2%
金利上昇を考慮すると、変動金利の月々返済額は最大で約1万6,000円増加する可能性があります。
総返済額と支払利息は、変動金利の方が固定金利よりも2,621万円少なくなる可能性があります。
変動金利は返済スピードが速くなる傾向があります。これは、低金利時に元金が多く返済されるためです。
<変動金利の住宅ローンを選ぶ際のポイント>
変動金利は5年ごとに金利が見直されます。また、当初の金利の125%を超えて上昇することはありません。
金融機関によっては、変動金利の優遇幅が大きいキャンペーンを実施している場合があります。
金利だけでなく、融資手数料や保証料などの諸費用や条件も比較検討する必要があります。
団信は、死亡や高度障害時に残債を免除してくれる重要な保証制度です。加入条件や補償範囲を比較検討しましょう。
金利の先行きが不透明な今だからこそ、変動金利と固定金利のメリット・デメリットを理解し、シミュレーションを行って返済計画を立てることが重要です。
A8.2-3. 金利による総返済額と支払利息の違い
住宅ローンの金利タイプによって、総返済額と支払利息額は大きく異なります。変動金利は金利が変動するため、当初の計画通りにならないリスクがありますが、低金利の場合には総返済額と支払利息額を減らすことができます。固定金利は金利が固定されているため、将来の金利上昇の影響を受けることなく返済計画を立てることができますが、変動金利よりも総返済額と支払利息額が高くなる傾向にあります。
変動金利と固定金利の総返済額と支払利息額の比較
- 変動金利:総返済額は低くなるが、支払利息額は高くなる可能性がある。
- 固定金利:総返済額は高くなるが、支払利息額は一定額で済む。
変動金利のメリット
- 低金利の場合、総返済額と支払利息額を減らすことができる。
- 繰り上げ返済を積極的に行うことで、総返済額と支払利息額をさらに減らすことができる。
変動金利のデメリット
- 金利上昇によって月々の返済額が増加する可能性がある。
- 金利上昇によって総返済額と支払利息額が増加する可能性がある。
固定金利のメリット
- 将来の金利上昇の影響を受けずに、返済計画を立てることができる。
- 金利が一定額であるため、毎月の返済額が一定額になる。
固定金利のデメリット
- 変動金利よりも総返済額と支払利息額が高くなる傾向にある。
- 繰上げ返済を行っても、支払利息額をあまり減らすことができない。
金利タイプは、個人のライフプランやリスク許容度によって異なります。金利上昇リスクが低いと考える場合は、変動金利を選択することで総返済額と支払利息額を減らすことができます。しかし、金利上昇リスクが高いと考える場合は、固定金利を選択することで返済計画を安定させることができます。
総返済額と支払利息額を比較し、自分に合った金利タイプを選択しましょう。
③.金利による総返済額と支払利息の違い
住宅ローンは人生における大きな買い物であり、金利選びは重要なポイントです。変動金利と固定金利、どちらを選ぶべきか迷う人は多いでしょう。今回は金利上昇を見込んだ場合のシミュレーションを行い、それぞれの金利タイプによる総返済額と支払利息の違いを比較します。
金利上昇が予想される場合は、固定金利の方が安心ですが、金利が下がった場合は変動金利の方が有利になります。シミュレーション条件は、借入金額3,000万円、返済期間35年、当初金利1.0%としています。変動金利は5年ごとに金利が0.5%ずつ上昇し、固定金利は3.0%としています。
このシミュレーション結果から、金利上昇時には固定金利の方が総返済額と支払利息を抑えることができます。しかし、金利が下がった場合は変動金利の方が有利になります。どちらを選ぶべきかは、金利の見通しや個人のリスク許容度によって異なります。
金利の見通しは不透明ですが、長期的にみれば上昇する可能性が高いとされています。そのため、リスク回避の観点から固定金利を選ぶ人も増えています。しかし、金利が下がった場合は変動金利の方が有利になりますので、今後の金利動向を注視しながら検討することが大切です。
A9.2-4. ローンの返済スピードの違い
変動金利と固定金利では、返済スピードにも違いが生じます。一般的に、変動金利は金利が低い分、返済期間が短くなる傾向があります。逆に固定金利は金利が高いため、返済期間が長くなる傾向にあります。
返済期間の長さは、毎月の返済額にも影響します。返済期間が長いほど、毎月の返済額は少なくなります。逆に返済期間が短いほど、毎月の返済額は多くなります。
以下の表は、金利タイプ別、借入金額3,000万円、返済期間35年の場合の毎月の返済額と返済総額を比較したものです。
変動金利 (0.5%) | 84,694円 | 30,102,960円 | 1,102,960円 |
固定金利 (1.5%) | 93,656円 | 33,134,620円 | 4,134,620円 |
表からも分かるように、変動金利の方が月々の返済額が少なく、返済総額も少なくなっています。しかし、金利上昇リスクがあるため、将来の金利上昇に備えておく必要があります。
変動金利と固定金利は、それぞれメリットとデメリットがあります。どちらを選ぶかは、個人の金利に対する考え方や返済計画によって異なります。
金利上昇リスクが気になる人は固定金利を選ぶと安心ですが、その分金利が高くなります。逆に金利上昇リスクをそれほど気にしていない人は変動金利を選ぶと、金利が低いため返済負担が軽くなります。
住宅ローンは人生における大きな買い物です。ローンを選ぶ前に、しっかりと金利シミュレーションを行い、自分に合った金利タイプを選ぶことが大切です。
A10.2-5. 金利差の拡大で変動金利の優位性が高まっている
現在の低金利環境下では、変動金利を選ぶことで返済負担を軽減することができます。特に、金利上昇が見込まれる場合は、固定金利よりも変動金利の方が有利になる可能性があります。
変動金利は、市場金利に連動して金利が変動するため、金利上昇時には返済額が増加します。しかし、現在の金利水準は非常に低いため、仮に金利が上昇しても、固定金利よりも返済額が低くなる可能性があります。
また、変動金利は金利上昇時に返済額が増加するリスクがありますが、金利低下時には返済額が減少するメリットもあります。そのため、将来の金利動向が不透明な場合は、変動金利を選択することで返済リスクを軽減することができます。
さらに、変動金利は固定金利よりも融資条件が優遇される場合があります。例えば、金利優遇期間が長かったり、保証料が免除されたりするなど、返済負担を軽減することができます。
このように、変動金利は金利上昇が見込まれる現在の環境下では、固定金利よりも有利になる可能性があります。ただし、変動金利には金利上昇リスクがあるため、返済計画を慎重に検討する必要があります。
B.)変動金利の住宅ローンを選ぶ際のポイント
変動金利を選ぶ際には、金利見直しルール(5年ルール・125%ルール)や、優遇幅の大きい時期の借入チャンスなど、金利変動のリスクとメリットを理解しておく必要があります。また、融資手数料や保証料などの諸費用や条件にも注意しましょう。さらに、がん、病気による入院など、団信の補償範囲も比較することが重要です。これらのポイントを考慮することで、変動金利を上手に活用し、住宅ローンの返済計画を立てることができます。
B1.3-1. 変動金利の金利見直しルール(5年ルール・125%ルール)
変動金利は金利上昇リスクがあるものの、低い金利で借り入れられる魅力があります。しかし、金利が上昇すると返済額も増えるため、見直しルールを理解しておくことが重要です。
主な見直しルールは以下の2つです。
- 5年ルール: 5年ごとに金利が見直されます。見直し時の基準金利は、短期プライムレートや長期金利など、各金融機関によって異なります。
- 125%ルール: 借入当時の金利に対して25倍を超えて金利が上昇しないようにするルールです。
見直しルールを理解することで、金利上昇リスクをある程度軽減することができます。
この他にも、優遇期間や金利上昇時の返済シミュレーションなど、変動金利には様々な考慮すべきポイントがあります。
しっかりと理解した上で、自分に合った返済プランを立てましょう。
B2.3-2. 優遇幅の大きい時期は借入のチャンス
変動金利は、経済情勢や金融政策によって金利が変動するため、固定金利よりも金利が低く設定されています。 特に、現在は歴史的に見ても低金利が続いており、変動金利のメリットを享受できるチャンスと言えます。
変動金利は、金利が下落すると返済額が減るというメリットがあります。 例えば、借入金利が年1.0%の場合、毎月10万円の返済だったとしても、金利が年0.5%に下がれば、返済額は毎月5万円減少し、5万円で返済できるようになります。
また、変動金利は、固定金利よりも優遇幅が大きいことも特徴です。 優遇幅とは、金融機関が提示している金利と実際に適用される金利の差のことですが、変動金利は優遇幅が大きいため、金利低下の恩恵をより大きく受けることができます。
しかし、金利上昇リスクがあることも考慮する必要があります。 金利が上昇すると返済額が増加するため、返済計画に影響が出ることがあります。
変動金利はメリットもリスクもある金利タイプですが、金利上昇リスクを考慮したうえで、優遇幅の大きい時期に借入を行うことで、返済額を抑えることができるでしょう。
B3.3-3. 融資手数料、保証料などの諸費用や条件にも注意
変動金利は、金利の低さが魅力的ですが、諸費用や条件にも注意が必要です。
諸費用としては、融資手数料、保証料、抵当権設定費用、印紙税などがあります。変動金利は、固定金利よりも諸費用が安い傾向がありますが、金利が上昇すれば、返済額が増えるため、諸費用の負担が重くなる可能性があります。
条件としては、金利上昇時の返済負担、返済期間、繰上げ返済の条件などがあります。金利上昇時の返済負担については、シミュレーションで確認しておくことが重要です。返済期間は、変動金利では固定金利よりも短い傾向があります。繰上げ返済の条件については、固定金利よりも変動金利の方が有利なことが多いですが、繰上げ返済をする予定がない場合は、あまり気にする必要はありません。
変動金利は、金利が低いため、返済額を抑えることができますが、諸費用や条件にも注意が必要です。金利上昇時の返済負担や返済期間、繰上げ返済の条件などをシミュレーションで確認し、自分に合った金利タイプを選ぶことが重要です。
B4.3-4. がん、病気による入院など団信の補償範囲も比較しよう
団信は、死亡や高度障害状態になった場合に、残りの住宅ローンの支払いが免除される保険です。がんや病気による入院も補償対象となる団信も存在するため、比較検討することが大切です。
団信の補償範囲は、加入する金融機関によって異なります。がんや病気による入院も補償対象となる団信も存在するため、比較検討することが大切です。
団信の補償範囲の例
- 死亡
- 高度障害状態
- ガン
- 心筋梗塞
- 脳卒中
- 冠状動脈バイパス手術
- 大動脈弁置換術
- 腎不全
- 末期がん
- 重度アルツハイマー病
- 重度の認知症
- 重度のパーキンソン病
- 重度の多発性硬化症
- 重度の筋萎縮性側索硬化症
- 失明
- 失声
- 四肢麻痺
団信の補償範囲は、上記以外にも様々な疾病や状態が対象となる場合もあります。加入を検討している金融機関の団信パンフレットなどで確認しましょう。
C.)金利の先行きが不透明な今こそ、しっかりシミュレーションを
変動金利と固定金利の住宅ローンどちらを選択するか迷っている方は、まず金利の先行きが不透明な現状を把握しておくことが大切です。
現状では、金利上昇傾向が続いており、今後の金利動向を予測するのは難しい状況です。変動金利は金利上昇によって月々の返済額が増加する可能性があり、家計への負担が大きくなるリスクがあります。
一方、固定金利は金利上昇の影響を受けないため、返済額が固定され、家計への負担を軽減することができます。しかし、固定金利は変動金利よりも金利が高く設定されていることが多く、金利が上昇しなければ支払利息が高くなってしまう可能性があります。
金利の先行きが不透明な今こそ、変動金利と固定金利それぞれのシミュレーションを行い、それぞれのメリット・デメリットを比較検討することが重要です。シミュレーションによって、それぞれの金利タイプの返済額や総返済額、支払利息の違いを具体的に把握することができます。
シミュレーションの結果をもとに、それぞれの金利タイプのリスクやメリットを考慮した上で、自分に合った金利タイプを選択することが大切です。